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音羽山観音寺 後藤住職の花だより 2021年秋

 今年のギンナンは豊作。観音寺の境内はギンナンを入れた箱から特有のにおいが漂います。そのギンナンを犬小屋の囲いの隙間からオサムが鼻先を出し、バリバリと食べていました。こういった日常が秋の深まりを感じさせるのです。

 

オサムの横にギンナンが入った箱。
イチョウも黄色くなっている。

 

花いっぱい推進事業 境内の前も模様替え

 本堂の前にプランターが並び、ビオラ、キンギョ草、シクラメンなど華やかな花が咲いています。2019年から奈良県の花いっぱい推進事業に南音羽区も参加しているのです。納経所から向こうはフジバカマ、ダイモンジソウなど住職が植えた花が咲いています。住職が大津の人からもらったので「オオツギク」と呼んでいる食用菊が花盛りでした。

 

「園芸種かも」という住職。ヒヨドリバナと似ている。
白いフジバカマもある。
多種類のダイモンジソウが庭にいっぱい。
菊らしい味でおいしいらしい。
住職もにこにこ顔。
2023年までの事業。
1年中、華やかに。

 「この菊が一番菊らしい味がするのよ」とニコニコ顔の住職。食用菊は庭のあちらこちらで咲いていました。

 さて視線を本堂正面に向けると、いつもの人形がなく、正装した等身大の住職のパネルが立っていました。

 

ついに等身大の住職登場。
正装の住職。

 「パネルは最近作ってもらったの。参拝者から一緒に写真撮りたいと何度も呼び出されてね。その度に仕事の手を止めていたから大変と言ってたら、里の方から寄進してもらったの」と笑いながら、いつもの作務衣にニット帽で住職は話します。

 

鹿よけのネットの中 春までキノコを収穫

 庭というより森の中、ネットで囲った場所にほだ木を並べています。11月、キノコの季節がやってきました。

 シイタケは裏を見て、ひだが見えたら収穫時です。ヒラタケやナメタケは適度な大きさで摘んでいました。

 

今季の初物。
「お汁に入れようかね」と住職。

 「兄(故人)がいたころ、ここでイッポンシメジみたいなキノコが生えていてね。兄は食べられるキノコと一緒に生えているのだから食べられると言って収穫したの。他のキノコと謎のキノコ1本を味噌汁にして4人くらいで食べたのよ。そしたら吐き気はなかったのだけど、心臓が踊るというか、フワフワして、3人くらい同じ状態だったかしら、それから物干し場で横になるくらい体がだるくなって。その後はなんともないけど、それからは違うキノコは採らないと決めたの」と今では笑い話になる思い出も。
 キノコは春まで収穫できます。春子といって春に収穫するシイタケは、かさの下や軸のところは虫食いに要注意なのだそうです。
 収穫して台所に戻る途中。イチョウの葉が色づくのが見えました。もうすぐ冬が訪れます。

 

県指定天然記念物。
お葉つきイチョウも今年は多い。

※このページの内容は2021年11月24日現在のものです。

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