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ファイナンシャル・プランナーに聞くお金の話【8】おひとり様の心得《マネープランニング》

 「おひとり様の心得」について、お金のプロであるファイナンシャル・プランナーに何回かに分けて詳細を聞きました。今回は〈おひとり様のマネープランニング〉についてです。

 

 

余裕はあっても「おひとり様」ならではの出費も

 おひとり様といっても生涯シングルの人、既婚者からシングルの人になった人とさまざまです。それぞれパターンによってマネー事情は大きく変わってきます。

 

 数字をあげてお話してもあまり参考にならないと思いますので、基本的な考え方をお話します。

 

 人生で大きな出費といわれるものは、住宅資金・教育資金・老後資金の3つが挙げられます。おひとり様でお話しすれば、

 

住宅資金 

⇒賃貸にしても購入にしてもそれほど大きな物件でなくても良いので当然費用は抑えられます。
教育資金

⇒非婚であれば一般的には子どもがいないことが多いので必要ありません。
老後資金

⇒おひとり様なので1人分で済みます。既婚者であれば2人分必要です。

 

 既婚で夫1人の収入に頼っている家庭に比べればだんぜん余裕のはずです。
 しかし、おひとり様ならではの出費があります。節約が良いとはいえ、人との付き合いは大切ですね。外食の機会も多く交際費はかさみますが適度の交際費は必要経費です。

 

医療保険は必要 内容をよく検討して早めに加入を

 保険について少し触れておきます。

 

 財産を遺す人がいないので死亡保険は必要なしです。但し、葬儀費用として200万円位は確保しておくべきです。医療保険は掛け捨てで良いですが必ず入っておくべきでしょう。年齢が高くなればなるほど保険料が高くなるので、できるだけ早くから終身タイプに加入しておくのが良いでしょう。

 

 TVコマーシャルなどで保険料が安く設定されているのが多いですが、よく見ると小さな小さな字で保証期間10年となっているものが多いです。10年毎に保険料が上がっていくのが多く注意して決めてください。

 

 また、病気で入院するのは高齢になってからが多いのですが、高齢になればなるほど入院日額が少額になる、あるいは打ち切りといった保険もあるので掛け捨てだからと軽く考えずによく検討することが必要になります。

 

おひとり様のマネープランのポイント

・現在の収入で赤字を出さないで、少し貯蓄ができる生活を続ける
・公的年金と少しばかりの老後資金が用意できる

 

上記ができれば、過度の不安は不要です。

 

 将来介護が必要になった場合でも、収入によっては負担費用が軽減される仕組みもあります。
 でも年金だけはちゃんと受け取れるようにしておきましょう。

 

 平均余命は確実に延びています。特に医療の進歩で超高齢期以降がますます長くなりそうです。平均寿命+αを支えるマネープランが必要です。
 しかし、みんながみんな資金を準備できるとは限りません。誰でもが準備できない可能性はあります。一番良いことは、いつでも「生活を縮小できる」心構えです。

 

 どんな状態になっても順応していく、そんな気持ちこそが大切ではないでしょうか。

【情報提供】

CFP®認定者 

廣澤牧子さん

 

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「ファイナンシャル・プランナーに聞くお金の話」過去の話はこちらから

【1】2022年働き方改革!! 押さえておきたい「副業」のポイント

【2】老後資金計画に選択肢が増える!

【3】有事の金!「金」投資の基礎

【4】おひとり様の心得

【5】簡単にできる家計の見直し術「固定費を見直して徹底節約」

【6】おひとり様の心得《終の棲家を念頭に入れた住宅プランニング》

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※このページの内容は2022年8月19日現在のものです。

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