スニーカーにはきかえて

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屯鶴峯(香芝市・金剛生駒紀泉国定公園)

その真っ白な風景に、思わず「何だここは?」と思ってしまった。深緑の景色から一転、世界が変わってしまったような、そんな不思議な感覚を覚えた。

奈良県の天然記念物にも指定されているこの景観は、なんと二上山が1500〜1600万年前に噴火した際の火砕流が、当時湿地帯か湖であったろうこの地まできて、堆積したものだという。二上山博物館学芸員の奥田昇さんは「それらが、変動で隆起し、風化・浸食して、今のような白い凝灰岩を見せる景色になった」と話す。層が縞模様を作り、ところどころ独特の流線を作り出している。全体を見渡して、近くを見てと、しばし見とれてしまった。

また、名前の由来も奥田さんに尋ねると「鶴が羽を広げて休んでいるような、または群がっているように見えるから」とのこと。なるほど、ところどころ木々の緑があったりして、見る場所によってはそうも見えるのかも。まさに、スニーカーに履きかえてきて正解。奥まで見に行くには、少々の靴では危ない。その柔らかそうに見える岩の白さに囲まれると、少し汗ばむ陽気も、まるで雪国に来たようで涼しくさえ思えてしまった。傾斜を利用してお弁当を食べている夫婦もいれば、ハイキングに来た一団も。

少し奥まで行き過ぎたと思い、戻る道すがら、後ろから若いカップルが「すいませーん。出口はどこですかー」と聞いてきた。なるほど、遊園地にある、発泡スチロールでできた迷路のようでもあり、デートスポットにもいいのかも。

以前から、その名前と景観は耳にはしていたが、想像以上の場所であった。緑の景色も心癒されるが、白い景色もまた、心静かになれる、そんな場所であった。(康)

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どんづる峯入り口の立て看板
入り口にある立て看板

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ここも「羽を広げた」ように見えてしまった。
ほかにも群なして見えるところも

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ところどころ険しい箇所も。
頂上にはカップルの姿

地図

屯鶴峯

香芝市穴虫