スニーカーにはきかえて

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素盞雄(すさのお)神社(桜井市初瀬)

近鉄長谷寺駅を下車し、長谷寺に向かって参道を10分程歩いていくと、前方に「与喜天満宮」の朱色の鳥居が見える。石段をあがらずに、左手へたどって、長谷寺門前に。

今回は牡丹で知られる長谷寺ではなく、門前の朱色の連歌橋を渡って石の階段を上り、約100m余り行くとある素盞雄(すさのお)神社。森の静寂の中にひっそりとたたずむ。

社伝によると、948年(天暦2年)神殿大夫武磨(こうどのたいふたけまろ)が菅公(菅原道真)の霊を与喜天満宮に祀ったとき、与喜山は天照大御神降臨の山だから、その弟神、素盞雄命の霊を鎮めなければならないといい、ここへ社殿を構えたのが始まりとか。

地元では、疫病除けの神様として本地佛牛頭天王(ほんじぶつごずてんのう)=祇園精舎の守護神から転訛した「ごつてらさん」の俗称で人々に親しまれ、厚い信仰を集めてきた、川上区の産土神。

岡田杲鳳さん(普門院内)に蘇民将来(そみんしょうらい)の伝承を聞いた。「神代の昔、スサノオ命が日が暮れて宿を借りることになった。路には蘇民将来と巨旦将来の兄弟の家があり、巨旦は富者であったが宿を断ったが、蘇民は貧者であったが喜んで宿を提供した。命はたいそう喜び、翌日蘇民に茅輪を腰につけるように言い残して出発した。その後、悪疫が流行し、多くの人が亡くなったが蘇民の家のみ助かった」という話。以来、「蘇民将来子孫」と言って茅の輪をくぐれば疫病を免れることができると言って茅の輪くぐりが全国各地の寺社でおこなわれるようになったとか。

「ここでも、夏に疫病がよくはやるということから、毎年7月13日には『茅の輪』神事の祭りを行っている」とのこと。

また、境内に入って左に天然記念物「初瀬のイチョウの巨樹」が植わり、実の成らない雄株で、樹高は約40m、板張り南北約23m、東西約21m、目通り周囲約7.15m、イチョウの巨樹としては、県下最大のもの。

牡丹でなじみの長谷寺の近くにこんな神社があるとは知らない人も多いのでは?ぜひ一度訪ねてみてほしい。さらに健脚の人は、石段をさらに登っていくとたどり着く、与喜天満宮に行くのもよいだろう。(俊)

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森の静寂の中にひっそりたたずむ社

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毎年7月13日には茅の輪くぐりの
神事が行われる

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県の天然記念物のイチョウの巨樹

地図

素盞雄(すさのお)神社

桜井市初瀬