スニーカーにはきかえて

インデックスに戻る

けいはんな記念公園(精華町)

奈良市内から北へ数分車を走らせると、整備された町並みが広がる。今年、都市びらきから10周年を迎える関西文化学術研究都市だ。けいはんな記念公園は、その京阪奈丘陵の中心に位置する。まだ肌寒い早春、梅がほころぶ公園へ、立ち寄ってみた。

芝生広場へ入ると、抜けるように青い空が天に広がる。大人は思わず深呼吸し、子どもは駆け出してしまうような空間だ。自然との調和・共生を基本テー マに設計された同公園は、人と人との交流も目的としている。休日には、お弁当をひろげる家族連れの姿などでにぎわう。四季折々に咲く園内の花は約100種 類。目玉となる花はないが、サザンカ、ウメ、サクラ、シャクナゲと年間を通じて楽しめる工夫がなされている。

自由に散策できる公園だが、日本庭園「水景園」のみ入園料が必要となる。平安遷都1200年を記念し、伝統的な庭園技法を駆使して設計された新しい池泉回 遊式日本庭園だ。入口を入ると、水面より上約10mに架かる観月橋から園内を一望することになる。右手には最大70トンの約500個からなる巨石群、そし て左手には水景棚。飛び石を渡りながら、石間から流れ落ちる水を身近に感じることもできる。毎年、中秋の名月には「観月の夕べ」というイベントが行われ る。ライトアップやかがり火の点灯、演奏会などがお月見の雰囲気を盛り上げ、昨年は約2000人の入園者でにぎわった。

自然保全区域のありのままの自然林と、観月楼の様式美が調和し、独特の景観を作りだしている水景園。月明かりに光る水面はきっと美しいに違いない。現在、 車椅子利用者も庭園を巡りやすいように、出入り口の場所を移動する工事が行われている。ゴールデンウィークが楽しみだ。(真)

写真

景棚から観月橋を望む。
橋脚は京都の町家の格子窓をイメージ

写真

梅がほころんでいた2月

写真

イタリアの陶芸家フェデリコ・ボナルディによるオブジェ「コペルニクスの観測鳥」。
ほかにも彫像8体が観月楼の
格子組の上にある

地図

けいはんな記念公園

京都府相楽郡精華町