スニーカーにはきかえて

インデックスに戻る

鹿背山城(木津川市)

 木津川市に鹿背山という、奈良に馴染み深い鹿という言葉につられて訪ねてみることにした。

木津川駅から、木津川高校方面に歩き、そのまま経由して小高い丘へ進む。あとから分かったことだが、鹿背山地区に住む小学生の通学路なのだそうだ。

「鹿背山木津小学校分校に通う生徒は1年生4人、2年生1人。週に1度は片道1時間かけて本校に行きます。分校から鹿背山頂上にある城跡まで20分。冬は木々の葉が落ちて生駒山まで見えますよ」と分校の用務員、寺口茂樹さん(63)が教えてくれた。

秋はスズメバチが多いとかで、地元の人もあまり訪れないところ。頂上まで坂道なのでゆっくり楽しむことにした。

5分もたたないうちに西念寺があり、登山者が記名するようにノートが置いてある。大峯山のふもとなど高山しか見たことがなかったから、鹿背山は難所なのかとどきどきする。

大手道という看板のところに来ると道が分岐する。左はサブコースと書かれていたが、まっすぐは枝が倒れたままになっていた。そのためサブコースを選んでしまった。だんだん道に落ち葉が増えていく。人があまり通らないのか、枝についた目印のリボンは、さらに落ち葉が積もった急斜面に続いていて、先を進むことができなかった。

分岐まで戻り、今度はまっすぐ竹林を目指す。進んでいくとまたリボンを付けた木が見え始めた。奈良県の山はカラーテープを目印にルートを誘導する。鹿背山はリボンだったが、同じ意味を持っているらしい。落ち葉は多かったが、踏み込んでいたので登りやすかった。今度は主郭に到着。電車が木津川を渡る音が響きわたる。さっきまでの竹やぶがなくなり、頂上付近の木は落葉していて視界が広がる。汗をかいた体にさわやかな風が抜ける。約500年前の城主といわれる松永久秀氏も同じ思いだったのだろうか。 (え)

写真

頂上にある城跡。思ったより広い主郭

写真

リボンが目印。参道を進む

写真

わずか20分でこの展望。左は生駒山

地図

鹿背山城

木津川市