スニーカーにはきかえて

インデックスに戻る

八咫烏(やたがらす)神社(宇陀市榛原区)

近鉄榛原駅を菟田野方面に南下する。芳野川沿いに進むと田園風景が続き、稲を刈ったあとの草の香りが漂う。40分ほど歩くと高塚地区に到着。県道の際に建つ立派な鳥居が目に映る。

古事記に、軍隊率いる神武天皇が宮崎県日向から東征し、熊野から大和に導いたのが、八咫烏だと記されている。三本足のその姿は、吉兆を呼ぶものとして崇拝 され、日本酒、また日本サッカー協会のシンボルマークとして有名だ。そのシンボルマークを掲げている和歌山県に同名の神社があるが、奈良と系統が異なる。 この宇陀にある神社は、慶雲2年(705年)に創建され、大伴氏、加茂氏などの氏族が祭祀(さいし)のため、おおいに努力したと伝承。ここには、もともと 三本足の烏のご神体はないが、近年、寄付による愛らしい八咫烏の石造物が登場し、人気を集めている。

「八咫烏像は、2002年日韓共催のサッカーワールドカップを記念して、奉納されたものです。今でも評判を聞いて、遠方から参拝に来る人がいます」と八咫 烏神社禰宜(ねぎ)の栗野伎世子さん(66)は話す。また一方で、天皇を道案内をした武角身命は、山野を征(い)く鳥のような姿であったことから、八咫烏 という尊称で呼ばれるようになったと伝えられている。

鳥居から約100m、大きな拝殿が見えてきた。古い神社であるが、建物すべてが新しく美しい。それは20年に1度、御造営(ごぞうえ)という大修理 を行うからだ。次の御造営の年は平成28年。氏子、ここを離れた出氏子が集い、にぎやかになるという。長年に渡り、宇陀高塚の村人から愛されているのだ。

栗野さんから、参拝者が通る道を教えてもらい帰路に着く。家並みを抜け、ダリアの花畑の横を曲がり、車通行不可の細い道を歩く。柿の実が、村の緑に色を添える。橋を渡り、駅前の雑踏までの4匱紊、ゆっくりと進んだ。    (え)

写真

八咫烏(やたがらす)神社

写真

評判の八咫烏

写真

神社を案内する栗野さん

地図

八咫烏(やたがらす)神社

宇陀市榛原区