自分と子どもの個性を知って自分らしく生きよう ー不登校に向き合う
不登校の子どもを持つ親だけでなく、子育て中の親の多くが「子どもがいうことを聞かない」と悩んでいるのではないでしょうか。特に不登校の子を持つ親は、学校に行かない子どもの姿を見て「他の子はみんなできているのに、この子はどうしてできないのだろう」「この子はどうしていうことを聞いてくれないのだろう」と感じることも多いと思います。
ではなぜ子どもは親のいうことを聞かないのでしょう。実は、その子の個性に合った声掛けができていないのかもしれません。一般社団法人ISD個性心理学協会京都精華Tobigeri支部の支部長を務める船本ヨウコさんに親と子どもの個性の違いについて話を聞きました。
親子でも「個性」は全然違う
子育て中にやりがちなのが子どもの「できないこと探し」です。勉強だけでなく生活習慣などでも、同世代と比較して、自分の子どもが平均値に達していないと、平均レベルに引き上げようと一生懸命になります。
すると「やりなさい」「まだできてないの」「どうしてできないの」と命令口調になったり、短所を指摘する否定的な声掛けをすることが多くなります。
そこで考えたいのは、”平均値になることが大切なこと”なのかどうかです。「人はそれぞれ個性があります。育った環境が同じ親子や兄弟姉妹でも、同じ個性はありません。その子にとってできること、できないことは違うことに気づいてあげることが大切です」と船本さん。
まずは自分を知る
子どもは親の様子をとても良く見ています。船本さんは、「まずは親が心の状態を整えましょう。親が幸せを感じていれば、その気持ちは子どもにリレーされます」と話します。 そのために大切なのは、“自分を知る”ことです。子どもに個性があるように、親も個性があります。自分の個性を知ることで「そのままでいい」という自己肯定感が生まれやすくなります。
「ヒマワリの種も、環境や育て方で色や大きさは変わりますが、一生懸命花を咲かせます。これまでの生きてきた自分を認めて褒めてあげてください」とのこと。自分を知った上で、子どもの個性を見極めると、子どもにとって心地よいと感じてもらえる声掛けができるようになるはずです。
子どもの個性を知ろう
ISD個性心理学では個性を大きく3つのタイプに分類しています。
【MOON】
安心安全が好き
競争が苦手で一緒に考えてほしい
【Earth】
自分で決めたい
競争に勝ちたい
コストパフォーマンスやスケジューリングを重視
【SUN】
臨機応変に動きたい
自分の感性が大切なので任せてほしい
例えば、MOONタイプではない親が、MOONタイプの子に「自分で考えて決めなさい」と伝えても、全く心に響きません。親は「口出しせず、この子自身に決めさせるのが一番良い」と思っているでしょうが、MOONタイプの子どもにとっては「怒らず一緒に考えてほしいのに」とすれ違ってしまいます。
これは、不登校や子育てに関わらず、社会の中でも起こり得ることです。
最後に船本さんは、「不登校の子どもに限らず、人は誰でも認められて初めて自己肯定感を得られます。“自分と子どもは違う人“をしっかりと受け入れ、その子の良いところを見つけて認めてあげるところから始めましょう」と話してくれました。
ISD個性心理学無料診断サイトはこちら⇒http://www.isd-ip.com/my_page.html
【取材協力】
船本ヨウコさん
一般社団法人ISD個性心理学協会
一般社団法人子育てカウンセラー協会
京都精華Tobigeri支部支部長
同支部HP:https://www.reservestock.jp/page2/index/49032
船本さんブログ:https://ameblo.jp/veryberrybaby/
※このページの内容は2024年2月9日現在のものです。